トップページ > 個人融資 > 個人間融資 高齢者にリスク、米国で検討される「集団免疫戦略」
個人間融資掲示板-スマートBBS-
個人融資掲示板-スマートBBS-個人融資掲示板-スマートBBS-

個人間融資 高齢者にリスク、米国で検討される「集団免疫戦略」

今回の個人間融資 掲示板 スマートBBSの記事は「高齢者にリスク、米国で検討される「集団免疫戦略」」です。

2020年8月に米大統領ドナルド・トランプの新たな新型コロナウイルス対策顧問に就任したスコット・アトラス(Scott Atlas)は、感染対策として「集団免疫」戦略を提唱していると伝えられている。

神経放射線学者で、スタンフォード大学フーバー研究所のフェローであるアトラスは、できるだけ広くかつ速やかにウイルスを蔓延させ、人口全体で集団免疫を獲得するべきだと考えているようだ。ウイルス拡大を抑制するためにビジネスを停止させたり、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)の確保やマスク着用を求めたりすることの逆だと考えてもらえばいい。

アトラスの戦略は、体の弱い高齢者に悲惨な影響をもたらす可能性がある。体力のない高齢者は、新型コロナウイルスに感染した場合、重症化したり死亡したりするリスクがもっとも高い人たちだ。米国では2020年8月26日現在、新型コロナウイルス感染症で死亡した人のほぼ80%が65歳以上、57%が75歳以上となっている。

高齢者へのリスク

集団免疫という考え方を支持するアトラスをはじめとする人々は、それが高齢者にどのようなリスクを及ぼすのかを十分に認識している。アトラスの対応策では、引き続き高齢者を一般の人から隔離することになる。実質的には、多くの高齢者に対して、すでに6カ月近く前から行われている隔離を延長するわけだ。ただしこうした戦略は、社会的に孤立するとどのような健康リスクがあるかという、十分に立証されている懸念を蔑ろにしている。

アトラスの計画によると、一般の人と、高齢者介護施設の入居者ならびにほかの高リスクの人たちの接触は「厳しく規制される」という。双方が接触する際には、事前に検査を受け、マスクを着用する必要がある。

高齢者長期療養施設における感染者数と死亡者数は、夏のあいだに一旦減少したが、現在再び増加を始めている。多くの公衆衛生当局者は、秋に入ってさらに急増することを危惧している。

感染者が増えれば隔離は継続

こうした状況を考えると、集団免疫戦略を採用した場合には、高齢者は次のような3つの重大なリスクにさらされる。

1つめのリスクは、パンデミック発生から6カ月が経過したというのに、高齢者の長期療養施設はいまだに、迅速かつ正確に検査を行うためのキットを入手するのに苦労していることだ。米政府は、一部の高齢者介護施設に検査キットの配布を開始し、残りの介護施設と介護付き高齢者住宅への配布も約束している。

しかし、政府が配布しているのは、現場で即時実施が可能な抗原検査だ。このタイプは安価で(およそ5ドル)、15分ほどで結果が出る。一般的に使われているのは、研究機関で判定が行われるPCR検査だが、時間がかかり、コストも高い。抗原検査の精度はPCR検査と比べて劣ると考えられている。感染があっという間に広まってしまう高齢者長期療養施設では、偽陰性がひとつ出ただけで、悲劇的な事態になりかねない。

2つめのリスクは、一般の人のあいだで広範囲にウイルスが広まると、必然的に長期療養施設の入居者が感染する危険性も高くなることだ。彼らは、介護者や家族のほか、感染拡大を前提とした方針が実施されている一般コミュニティの住人とも接触を持つだろう。

いくつかの調査研究から、新型コロナウイルス感染症が蔓延している地域の長期療養施設は、その内部でクラスターが発生したり、死者が出たりする可能性が高いことが明らかになっている。集団免疫戦略を採用すれば、米国各地で感染が蔓延するコミュニティが増えるだろう。

3つ目のリスクは、ウイルスがより多くのコミュニティで広くすばやく広まることと、検査の精度が依然として低いことにより、長期療養施設の運営者は、すでに何カ月にもわたって行ってきた措置を自動的に継続し、入居者を隔離し続けることになる点だ。

今後の見通し

こうした隔離措置は、当分終わらないだろう。

広範な集団免疫を獲得するには、人口の40%から60%ほどが感染する必要があることを、研究結果が示している。今のところ、米国の感染者数はおよそ600万人と、人口の2%にも満たない。報告されていない感染者や無症状者を含めれば、その割合はずっと高くなると考えるアナリストもいる。しかし、そうした推測を裏づける信ぴょう性の高い証拠は存在しない。

スウェーデンは、アトラスが提唱しているような集団免疫戦略を試みたものの、うまく行っているとは言えない。スウェーデンの感染者と死者の割合は、世界で最高水準だ。集団免疫を獲得するには、あとは予防接種しか方法がない。しかし、ワクチンがいつ広く入手できるようになるのかはまだ見えていない。

アトラスの方針が採用されるのかについては、判断するのは難しい。同じくトランプ政権で新型コロナウイルス対策を担当する調整官デボラ・バークス(Deborah Birx)は9月はじめ、ホワイトハウスは集団免疫戦略を採用しないことを強調した。「私を含め、政権のだれひとりとして、集団免疫を獲得するために米国人の命を犠牲にするつもりはない」とバークスは記者に対して述べている。

とはいえ、ホワイトハウスによるパンデミック対応は、何カ月も前から支離滅裂だ。一見すると、トランプの思い付きや気まぐれ次第のように思える。しかも、アトラスはトランプが聞きたいことを口にしている。つまり、「ビジネスの停止やマスク着用を義務化しなくとも、広範囲に免疫を獲得できる方法はある」と言っているのだ。

ひとつだけ確かなことがある。ホワイトハウスが実際に集団免疫戦略を採用すれば、最初の犠牲者は再び、体の弱い高齢者たちになるだろう。

個人間融資 掲示板 スマートBBS 管理人

« »