今回の個人間融資 掲示板 スマートBBSの記事は「今年注目の「宇宙関連イベント」、トム・クルーズは地球外撮影へ」です。
2020年の宇宙開発分野では、コロナ禍にも関わらず大きな進歩が見られたが、今年も宇宙ファンを夢中にさせるイベントが数多く予定されている。この記事では、2021年に計画されている宇宙開発プロジェクトを紹介しよう。
火星探査
今年中に3件の火星探査が実施され、そのうち2件は着陸を予定している。2021年2月18日には、NASAの探査車「Perseverance」が火星に着陸し、生命体の痕跡を探してこれまでで最も大がかりな調査を行う予定だ。
4月には、中国の探査機「天問1号」が火星に着陸する予定だ。天問1号は2月に火星に到着するが、着陸までの期間は火星軌道を周回する。さらに、アラブ首長国連邦の火星探査機「Hope」も、2月に火星軌道に入る予定だ。このミッションはアラブ初の火星探査で、火星の気候や気象を調査する。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
赤外線を用いて宇宙観測を行うジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、NASAやESA(欧州宇宙機構)、カナダ宇宙庁が共同開発し、これまで打ち上げが数回延期されてきたが、ついに今年打ち上げられる予定だ。
ハッブル宇宙望遠鏡の後継機であるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、2021年10月31日に「アリアン5」ロケットに載せて地球から150万kmの距離に打ち上げられる予定だ。成功すれば、かつてない壮大な宇宙の画像を送り届けてくれるだろう。
民間宇宙船の打ち上げ
スペースXは昨年末、火星への有人飛行を目指す宇宙船スターシップの試作機「SN8」ロケットを打ち上げ、“腹打ち飛び込み”と呼ばれる飛行を披露した。2021年初めには、新型の試作機「SN9」が打ち上げられ、同じような飛行を行う予定だ。前回は着陸に失敗したが、今回は成功することを期待したい。
さらに、今年中にはスターシップによる軌道飛行が実現するかもしれない。スペースXのCEO、イーロン・マスクは、「80から90%の確率で実現する」と自信をのぞかせている。
新型ロケットの打ち上げ
スターシップ以外にも、複数の新型ロケットが打ち上げられる予定だ。その中で、最も注目されるのは、NASAが2024年に月への有人飛行を目指す「スペース・ローンチ・システム(SLS)」だ。しかし、バイデン次期政権の下では、SLSや有人月探査計画「アルテミス」の将来は不確実なものとなっている。
このほかにも、ヴァージン・オービット(Virgin Orbit)や、ブルーオリジン(Blue Origin)の大型ロケット「New Glenn」、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(United Launch Alliance、ULA)のロケット「Vulcan」、アリアンスペース(Arianspace)のロケット「Ariane 6」の打ち上げが予定されている。
ボーイングの有人宇宙船の打ち上げ
2020年には、スペースXが有人宇宙船「クルードラゴン(Crew Dragon)」を2度打ち上げた。スペースXと同じく、NASAの商業乗員輸送プログラムのもとで開発されたボーイングの有人宇宙船「スターライナー(Starliner)」も打ち上げられる予定だったが、2019年12月に行ったテスト飛行で機体に問題が見つかったため、打ち上げは延期された。
近い将来、ボーイングが2度目のテスト飛行を実施し、結果が良ければ、来年後半にはスターライナーの初となる打ち上げを見ることができるかもしれない。
スペースXの新たな有人宇宙飛行
スペースXは3回目のミッション「Crew-2」を2021年3月に実施する予定だ。搭乗するのは、NASAのShane KimbroughとMegan McArthurのほか、日本人宇宙飛行士の星出彰彦、ESAのThomas Pesquetだ。
スペースXは、10月に「Crew-3」ミッションを予定しており、ほかにもトム・クルーズの宇宙ロケのための商用輸送を行う計画だ。
月面探査ミッション
2021年には、いくつかの月面探査ミッションが計画されている。7月には、アストロボティック(Astrobotic)のランダー「Peregrine」が死の湖(Lacus Mortis)と呼ばれるエリアに着陸する予定だ。
インテュイティブ・マシンズ(Intuitive Machines)も、2021年夏にランダー「Nova-C」を月面に送る予定だ。さらに、2021年中にインドが月面探査ミッション「チャンドラヤーン3」を打ち上げるかもしれない。2019年に打ち上げた「チャンドラヤーン2」では、ランダー「ビクラム(Vikram)」が月面に墜落しており、今度が2回目の挑戦となる。
ルーシーの打ち上げ
2021年10月16日以降に、NASAの新型宇宙船「ルーシー」が木星トロヤ群小惑星を探査するため打ち上げられる予定だ。ルーシーは、12 年をかけて6 個の小惑星を探査する。トロヤ群小惑星を探査するのは、このプロジェクトが初となる。
これらの小惑星は、木星と同じ公転軌道上にある。これまで、トロヤ群小惑星についてはあまりよくわかっていなかったが、今回の探査で新たな事実が判明することが期待される。
その他の計画
NASAの探査機「OSIRIS-Rex」が2021年3月に小惑星ベンヌを出発する。2023年に地球に戻り、採取した大量のサンプルを持ち帰る予定だ。
同じく3月には、小惑星アポフィス(Apophis)が地球から1690万キロの距離を通過する。この小惑星は2029年に地球から3万1000キロに最接近するが、その後は昼間の空へ移動して見えなくなるとされている。
7月には、NASAが「DART(Double Asteroid Redirection)」の打ち上げを行う。このミッションでは、小惑星が地球に衝突することを避けるため、宇宙船を衝突させて軌道を変えるための予行演習が実施される。
同じく7月には、NASAの探査機「ジュノ―」が木星でのミッションを終える予定だが、木星の衛星を探査するため、ミッションが延長される可能性もある。
2021年中に、ESAの「Solar Orbiter」や「BepiColombo」、NASAの「Parker Solar Probe」など、いくつかの探査機が金星を通過する予定だ。
中国は、宇宙ステーション「天宮3号(Tiangong 3)」のコアモジュールである「天和(Tianhe)」を、来年中に打ち上げる予定だ。NASAは、地球近傍小惑星探査機「ニア・スカウト(NEA Scout)」を2021年後半に打ち上げ、小惑星「1991 VG」の近くを飛行する予定だ。
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